映画「さらば愛しきアウトロー」を観た

公式HPより
映画「さらば愛しきアウトロー」を観た。
ロバート・レッドフォードの俳優引退が発表され話題になった作品である。
一切人を傷つけず、紳士的に銀行強盗を行う、実在したフォレスト・タッカーの人生を描いた作品。
生涯銀行強盗と脱獄を繰り返したタッカーの生き様とロバート・レッドフォードの映画人生が重なり合わせた作品と言えるだろう。
タッカーは、義賊と言われたジョン・デリンジャーとは規模が違うものの、それに似てFBIに指名手配もされた。
(※ちなみに、ジョン・デリンジャーについてはマイケル・マン監督、ジョニー・デップ主演「パブリック・エネミーズ」(2009年)で描かれている)
エルモア・レナード原作、スティーブン・ソダーバーグ監督、ジョージ・クルーニー主演の「アウト・オブ・サイト」(1998年)も武器を使わず、言葉巧みに銀行強盗を繰り返す主人公を描いていたが、モチーフはフォレスト・タッカーではないかと思われた。
監督は、昨年「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」で話題をさらったデヴィッド・ロウリー。
作品としてはとても地味な作品であるが、ロバート・レッドフォードのPVとしても観ることができると同時に、老齢を迎えた男の「生の意味」をさらりと描き出した良作と言える。
共演は、シシー・スペイセク、ケイシー・アフレック、ダニー・グローヴァー。
音楽は、「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」でもデヴィッド・ロウリーとタッグを組んだダニエル・ハート。ジャジーな音楽が素晴らしかった。
青の背景に黄色い文字を使った、昔を感じさせるタイトルバックも良かった。
いやあ、簡単に言うとね、レッドフォードくっそかっこいいわ、やっぱ。